葬儀屋さんにお願いをし、祭壇を持ち帰ってもらった。
ご自由に処分いただいたり、使えるものはそのままお使いいただいても結構ですよと言われたのだけと、ゴミで出すのはさすがに気が引けて。
回収に来ていただけるシステムなんてあるんだな。
いらしたのは、あ、あの方だと。告別式のときにお世話になった方と同じだった。
ついこの間のような、随分時間がたったような。
帰りぎわに、 お体お大事にしてください、といわれて私は思わず涙、何も言えずお辞儀をして見送った。
これで一区切りなのだろうけれど、気持ちとしては全く区切りがついていない。
祭壇がなくなった父の部屋は一段とがらんとして、
また私はしばらくあの部屋に入れない。
そして散歩日和のいい天気がうらめしい。
父ともう一度散歩に行きたい。