父と母が当たり前にいたころ
未来のことを何も考えずに
ただただ仕事をして、休日は気ままに遊んでいた。
いつまでも20代の気分だった。
母に病気が見つかり、
定期的な通院が始まったころ
家事を頑張らねばと
初めて家の事に目が向き始めた。
恥ずかしながら、食材のコーナーなんて
一人では行ったこともなく、
ニセ主婦の気分になった。
母が亡くなって
父と二人ぐらしになったころ
初めて身近な人の死に直面して泣いてばかりいた。
父を守らないと、
みたいな責任を感じ
母親のような気持ちを持つようになった。
週末通ってくれる兄と
父、私で3人で出かけるとそう見えるようで、
ちょっと可笑しいけど
兄と私でニセ夫婦みたいな気分にもなった。
父は親というより
何でもやってもらう子供の役 笑
そして今 現在
父が亡くなって
これって夢じゃないの?
というのがここ毎日の気分で。
晴れた日曜日の朝
朝ごはん出来たか、
オレはもう朝散歩してきたぞっていう父と
父より遅くに起きて
ご飯を出す母の姿を思い出すのだけれど、
母がいた頃の
日曜の朝食のおかずの定番って
なんだっけ…
朝寝坊の私は
両親より後で朝食を食べてたっけ…
すごく昔のことのように感じられて
なんだか思い出せない。