少し前の朝ドラ、舞いあがれで、主人公が亡くなったお父さんの靴を抱きしめて泣くシーンがあった。
その気持ちすごくよくわかる。
玄関の、亡くなった父の黒いスニーカーを見るのがすごくつらかった。
この靴でどこでも出掛けてたなって。
カカトの外側が減るの、私と同じなんだよなって。
見るのもつらいけど 片付けるのもつらい。
捨てられない。
目につかない車庫に持っていった。
そう、母のときも。
亡くなってしばらくしてから
お忘れ物ですとデイサービスから上履き用のスリッポンが帰ってきた。
これって、母と一緒に買った靴だ。
デイサービスで上履きがいるんだって、
買いに行こうって言って、
母が何色かある中からグレーを選んだのだった。
名前のクリップがチョコンついてセットされていた。
それを見て号泣してしまったのを思いだした。
服を見るの辛いけど、なんだか履きぐせのある靴はもっと亡くなった人を思い出すような。