城山三郎の本の題。
解説で児玉清さんが「タイトルを目にしたときは、胸に鋭い一撃をくらったような衝撃」と書いていている。
簡潔ながらこの表現、ほんとに共感する。
家にいて、亡き母や父の使っていた色んな物をみるとき。
家に帰っても誰もいないとき。
ああ、もう母も父もいないんだ。
不思議な気分に襲われる、という本文もほんとにそのとおり。
昨日まで隣で寝ていて、いっしょのテーブルでご飯を食べていたのに、、
なんでいないのか不思議であり、でも現実だとおもうとやたら悲しくなり
夢じゃないのかなと何度も思ってしまうのだ。